2012年6月23日土曜日

Amazon EC2 の AMI の種類

Amazon EC2 の AMI には、EBS-backed と instance store-backed の2種類あります。それぞれの違いについてあらためて整理してみる。

・root device のサイズ制限
EBS-backed は 1TBまで。instance store-backed は 10GBまで。 Windows などは サイズが大きいので、多くは EBS-backed になる。

・停止時の動作の違い
EBS-backed だと停止時の動作に stop を選択できる。stopped のインスタンスは EBS上に保持され、restart することが可能。EBS は永続性のあるストレージのため、restart 後もデータは保持される。

instance store-backed は、terminate のみ。terminate したインスタンスはデータが失われる。また、意図的でない停止(インスタンスの障害など)でも同様にデータが失われる。

すなわち EBS は、EC2のインスタンスとは独立してデータを保持するが、instance store は EC2のインスタンス起動時のみデータが保持される。

・起動にかかる時間
EBS-backed AMI は instance store-backed AMI よりも起動時間が短い。目安としては、EBS-backed で1分以内、instance store-backed で 5分以内。

・AMI の作成方法
instance store-backed の Linux/Unix OS でAMIを作成する場合、インスタンス自身の上でイメージを作成する必要があり、API が用意されていない。EBS-backed であれば ec2-create-image コマンドで作成が可能。

・課金方法
instance store-backed は、AMI ストレージである S3 の料金 と インスタンス使用量 に対して料金がかかる。EBS-backed は AMI ストレージである EBS snapshot の料金(= S3 の料金) と インスタンス使用量に加えて、EBS の 割当量と入出力量 に対して料金がかかる。

また、instance store-backed は、AMI をカスタマイズして新しく作成した際、全体が S3 に保存されるのに対し、EBS-backed では変更部分のみ保存される。そのため、次に保存する AMI のサイズは小さくなり AMI ストレージ の料金は instance store-backed に比べて低くなる。


こうやって見ていると EBS-backed の方が管理しやすいように思えますね。